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: 2 Pressing : Pressing: 打鍵の強さで出力が変わるビジュアルインタプリタ (インタラクティブ発表) : Pressing: 打鍵の強さで出力が変わるビジュアルインタプリタ (インタラクティブ発表)

1 はじめに

キーボードは,Human-Computer Interaction(HCI)研究が進歩して様々な入力装置が提案されてもなお,コンピュータへ精確に指示を出せるインタフェースとして使われ続けている.そこで,打鍵に付随する情報を取得してインタラクションに活かす研究が進められてきた.例えば,打鍵の強さからユーザの感情を推論したり,個人認証に用いるアイデア[1]が提案されてきている.一方で,テキストベースのプログラミングにおいては,一般に正確な出力を得られるという信頼性が重視されるため,敢えてテキストに付加情報を与える試みは見られない.しかし,LOGO[2]に端を発する教育用途のビジュアルインタプリタにおいては,プログラミングの本質を損なわない範囲で,ユーザに面白いプログラミング体験を提供することが求められる.

我々は,テキストが表す精確な情報に打鍵力というファジィな情報を加えることによって新しいインタラクションを実現できると考え,プログラミング環境“Pressing”を開発した.Pressingは,物理シミュレーションによる視覚的フィードバックがあり,打鍵の強さが出力に影響を与えるインタプリタを内蔵したプログラミング環境である.マウスカーソル(マウス,タブレットPCまたはタッチパネル)による補助的な操作をサポートしている.



http://digitalmuseum.jp/software/pressing