08/02/01

単純で、複雑なんだ。
たぶん、単純だから複雑なんだ。
知れば知るほど難しいのは、そういうわけだ。

08/01/31

おまえのからだはおまえのものだ。
わたしのからだはわたしのものだ。

躁鬱の詩, 08/01/30

お前は、自由に色んな妄想をするのが好きですね。
そうやって思い描いたものに追われながら
現実を想像に追いつかせようとする、
半分無邪気で半分確信犯なお前の態度が、どうしても憎いです。

鏡張りの嫉妬, 07/09/08

 図書館で待ち合わせてた。
 よく眠れなかった。

 線路が何本も
 平行して走る幅広の踏み切り越えて、
 そのまま線路沿いに、ちょっと急いで歩いてく。

 着いたそこは確かに図書のある館なんだけど、
 小さくて二階建てで、
 ところせましと立ち並ぶ建物に埋もれそうなほど控えめなつくり。

 中では子供がたくさん、
 喋ったり本を読み散らかしたり、
 何なんだろう、賑やかしい変な図書館。

 靴を脱いで入ったら、
 きっと隣家の壁がすぐ近くで明るいはずないのに
 僕を包んだのは不思議に暖かい光。

 もしかすると中庭でもあったのかな、
 でもそこまで考えつくこともなくて、ただ
 ただきみに会いにいくことだけ念じながら進んでく。

 部屋の奥にちょっと小さな掘りごたつ?
 いや机に座布団、ちょっとしたくつろぎスペース。
 そこに座るぼくら二人の隣に、あれ、いったいどちらさま…

 同じように座る二人の先客ときみ、楽しそうにしてるね。
 ねえきみは、どうして楽しそうにしてるの?
 ぼくはきみに会いにきたんだよ。
 ぼくはきみと話しにきたんだよ。

 どうしてかな、かなしいな、さみしいな。
 鏡に映ったら、部屋の中は、実際の二倍なんだって
 そんなことにも気付かない僕は、もしかして、もしかすると。

 もう一度、夢と現実を間違えにいこう。
 もう一度、きみに会いにいこう。
 今度はきっと、うまくいく。

07/08/31

 ことばはだれのもの?
 ことばはぼくのもの。
 でも、きみのもの。
 ぼくからきみへのおくりもの。

07/06/27

 言葉では何より予定調和を求めていて
 現実では間違いなく踏み外す

 普通と異端の二律背反に占められて
 中庸と凡庸の違いが分からなくなる

 小説より奇しいリアルにうずもれながら
 メタドラマティックな今と明日を探している

07/01/02

ベッドの中にも「絶対」は絶対ないけど、
明かりは今のところ点せば点く、みたいだ。
私はランプシェードで暗がりの粒をぱらぱらとはじくことにした。

彼は一つ年下で、就活が忙しい私を尻目に優雅な学生生活を謳歌している。大学が人生で一番自由にできる時間だ、なんてよく言う。それに気付けないまま社会に半歩踏み出すところまで着てしまった人はどうすればいいのだろうか。誰も教えてはくれない。

昼の私は就活戦線をひた走っている。ハウツーものにお仕着せられたありきたりの自己アピールに身を包んで。
ただ社会に出なくてはならない義務感に突き動かされるのは、根無し草が水面を流されるようで、その時々はどこか楽な気持ちがするけれど、行き先は一切分からない。

夜、私の身体に戯れる彼は、暗がりの粒々に立ち向かうには役不足のようだ。それどころか、デスクライトの伸びた陰に佇む不安にすら気付かない。

この男は「絶対」を与えてくれはしない。
それには「はかなさ」を知っている必要があるのだ。
彼は、今を信じることにおいてあまりに無邪気過ぎる。

06/09/24

つらいときは歯を食いしばって
動け 動け 動け

06/09/23

考えようによっては何とでも
やりようによってはどこへでも

毎日は変わらず流れてゆくし
街のにおいはいつでも埃っぽくて

行き先も 時によっては今いる場所さえも
霞んでしまうけれど

手を動かして
足を動かして
今との接点を失わないように日々を
日々をやり過ごして

06/09/22 金木犀

目を背けようにも焼きついて
つかもうにもすべり落ち
消そうにも

06/06/21

都会に着て 歩き方が変わった。
空を見ながら歩いていると 人ごみに呑まれるから
視線は自然と 落ち気味になった。

06/06/20

腕の中の安心なら心に抱いて
温もり求める手なら握りしめて
夢は今 ひそやかな言葉遊び

06/06/19

嘘は、いつだって吐かざるをえないことで
それを自分が引き受けるか他に押しつけるかのみが違いを生む。

本当のことは、実は錯覚で、世の中には嘘しかない。だから僕らは、錯覚に夢を見る。

06/06/18

進んでも進んでも同じところに戻ってくるようでいて
ただただ時間だけが進み戻れないところに来ているようで、
後戻りはできないけれど振り向くことだけ許されていて
過去に結晶した物語りはかたちを変えながら 今 を押し進めてゆき、
このときこの場所このストーリーライン
いったい何を求めてここにいるのかと かいもく見当のつかぬまま
ただただ押し流されてゆくのは小さな 私

06/06/17

いつから私は涙を忘れたろう いつ諦めを知ったろう?
いつから雨の中泣かなくなったろう
ぱたぱた傘に当たる音色が いつかを思い出させる
雨に濡れる葉が しずくで震えている

06/06/16

本当なんていらない
法則なんていらない
名前なんていらない

06/06/15

猫のように気まぐれに いろんなものを見てきたけど
このくもり空のした 帰りたい場所は決まってた
安心できるのはいつだってここだったから
あじさいがきれいな今
どこまでも紫のはなたばを持って
君と帰りたい ここに帰りたい

06/06/14

ちょっぴりタバコの煙に火薬のにおいが重なって
夏の花火に思いを馳せる
そんな蒸し暑い六月の夕暮れ

06/06/13

緑の空 夕立 雷 ぬれねずみ
はやく帰ろう はやく帰りたい 寂しい天気はきらいだから
にぎやかな雨音は嘘だ 傘もささずに奔りぬければ ぬれねずみ
薄紅のくちびるも 透き通った肌も 青々した髪から雫がしたたって
きらり反射したまぼろしの露 空気をさました落涙の嘘
君は もう いない

About this site, 07/02/11

このサイトは、作られて行くうちに輪郭を持ってくるとは思いますが、
今のところ何なのか分かりません。
それでも、リンクしてくれる人がいるなら嬉しい限りです。
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