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RE;COIL (リコイル)メンバーのarc@dmzによる日記

電脳コイルほか、今期アニメ

つい最近まで、しばらくの間、ものすごい量の地上波アニメを視聴していた。だって、今期やたら面白いんだもの。

次期アニメの感想も書いた。今後も何かあったらアニメタグをつけて書いていくと思う。)

  1. 電脳コイル(正統派ジブリ臭アニメ)
  2. 天元突破グレンラガン(毎回最終回アニメ)
  3. ぽてまよ(癒し系ギャグアニメ)
  4. さよなら絶望先生(ネタアニメ)
  5. School Days(エロゲー原作で主人公の性根が腐ってるアニメ)

面白いと思った順に上位五つを並べてみた。下の順位から順にちょっとコメントをば。ネタバレ含むので純粋に楽しみたい人は読まないほうがいいかも。

School Days

誠氏ね

いきなりこの作品のコメントをするのもアレだけど。某動画サイトにアップされた本編動画で毎度「誠氏ね」弾幕が張られるひどいアニメ。原作は18禁の男性向けゲーム(要するにエロゲー)。

世に言うエロゲーの大半って、あまり冴えない無難な主人公が異様にモテるようにシナリオが作られていて、マトモにゲームをプレイするとたいてい違和感がある。そんな違和感をぶっ飛ばすエロゲー・アニメが、School Daysだと思う。

このゲーム、とにかく主人公がダメなのだ。彼女が欲しい→身体の関係が持ちたい→一人じゃ満足できない→…まぁ、シナリオのどのルートを通ってもとにかく優柔不断で、彼女以外とも平気で関係を持つようなダメ男。それでもハーレムなエンディングを迎えたり、あるいは何とか一人だけを愛するようにこじつけるのが普通のエロゲーだとすると、School Daysはその点で一線を画すデキである。

だって、ほとんどのエンディングで、嫉妬や憎しみに狂った殺人って。ひどいときには主人公死んだりして。全体的に見たら「スタッフは病気シリーズ」に数えられるシナリオでも、ダメな男にはダメな結末を…という点だけ異様にこだわった内容で斬新。

なお、アニメの最終話は緊急に放映が見送られた。(ソース: 毎日新聞まんたんウェブ

テレビ神奈川では「最終回では、女子高生による暴力シーンがあり、血の色を赤でなく黒にするなど表現上、最大限の配慮をしていたが、京都の事件の直後でも あり、影響を考慮して休止を決めた。視聴者の皆さんにはご理解いただきたい」としている。19日に放送を予定していたチバテレビなども同様の理由で最終回 の放送を見送った。15歳以上の年齢制限をかけて放送しているアニメ専門CS放送の「AT-X」は、最終回の放送について「検討中」としている。

放映時間帯に城の風景映像が流されたのを受けて、某動画サイトでは「城エンド」とか色んなタグが付けられた釣り動画がたくさん見られた。城動画で映されたボートを見た外国人が掲示板で nice boat! と発言したのを受けて、 nice boat! 弾幕も。 boat を英和辞典で調べてみると…。

Overflow

原作のブランドOverflowが作るゲームはどれも(常識で考えれば)ひどい男ばかりが出てきて、しかも裏設定で各ゲームの登場人物に血縁関係が決められている模様。詳しくはニコニコ動画 - Overflowの登場人物相関図・家系図を参照。会社ぐるみでネタを突き通す姿勢には感服。ただ、中の人の頭が正常かどうかは…(笑)

STACK

ちなみにOverflowはSTACKという会社の中の一部門で、STACKが作ったものの中にはシスター・プリンセスという主人公が12人の妹に囲まれ生活するトンデモ設定の作品もある。この妹たちもOverflow作品の登場人物達と血縁関係が決められているらしい。妹萌えーとか言ってお熱あげてた人たち涙目。

さよなら絶望先生

ネタを労力より優先する優良アニメーション制作会社、SHAFTによる、毒の強いギャグを得意とする久米田康治の作品「さよなら絶望先生」アニメ化。監督は新房昭之。

それぞれの作品を知っている人は期待せざるをえない組み合わせで作られたアニメで、実際面白いと思う。毎話に含まれる原作のネタ数は多くないが、それを補って余りある小ネタがちりばめられている。

某動画サイト、というか、ニコニコ動画もネタにされていた。個人的には映画・映画放映番組(金曜ロードショーとか。)のパロディが好き。

もし新房監督の名前を知らないでこのアニメを観て面白いと思った人は、ぱにぽにだっしゅ!を観てみるといいかもしれない。SHAFT×新房の魅力が存分に発揮された作品として評価が高い。なお、ぱにぽにだっしゅ!には今のところ続編などはないが、同じ組み合わせで作られたネギま!?二期は、ぱにぽに二期とも称されている。SHAFTの新人が多く関わり、ネタに走ることが多かった同作は、単体アニメとしてはあまり楽しめないかもしれない。

ぽてまよ

とにかくキャラクタが可愛くて(萌えるだけでなくて、普通に可愛らしい)、ほのぼのしつつ、時にダークな冗談も挟んで、しっかりギャグ。しかも、しんみりするときはしんみりする。

メリハリの利いた脚本で、安心してみていられる作品。

ぽてまよというよくわからない生物(見た目幼児)の頭から花が生えてきた回では、クレノ(今作っているゲーム)の設定・演出を思い出してドキッとしてしまった。

天元突破グレンラガン

くさくて、ださくて、でもかっこいい。紋切り型の台詞はどこか劇画ちっく。作中で主人公が言い張っているように、無理を通して道理を蹴っ飛ばす、何でも力で押し切っちゃうアニメ。

もともと演劇をやっている今石洋之監督が撮っていて、とにかく熱い。演出ではアニメーション制作会社、GAINAXらしさが前面に出ている。新しい表現の仕方を模索しながら完成度の高い作品を出せるって、すごいと思う。

展開がちょっと神風推奨みたいになってきてるのは怖い部分もあるけど、作品としてはしっかり楽しめる。

テーマに据えられているのは「螺旋の力」。銀河は渦巻き、台風も渦巻き、DNAだって二重螺旋。色々な力の源には螺旋が関わっていて…という設定。この点、思うところがあるので近々また別の記事で触れると思う。

電脳コイル

話の主線はしっかりと謎が謎を呼ぶミステリーで、脇に逸れた小話では伏線を忘れない。小話は小話で面白い。どのキャラクターもきちんと立っている。物語の舞台はそれなりに作り込まれていて、設定にも無理がない。

完成度で言ったら今期ジャンルまたいで文句なしに一番のアニメだと思う。

ジャンルで言ったらこの作品は「サイバーパンク」になるのだろうが、パンクという言葉が持つトゲトゲした感じ、目・耳に悪そうな感じは、この作品には一切ない。ではSFとしてはどうかというと、これからのネット社会(ネットが当たり前のインフラとして整備された社会)が持つ可能性を示してくれていて、何とも頼もしい。

メガネをかけると見える世界が変わる…という設定もアニメ向きだし、色んな意味で正しい媒体で正しい時期に発表された作品じゃないかな。

この作品がもとで serial experiments lain も改めて注目されつつあって(他に、 lain のアニメ版監督が今度「攻殻機動隊」士郎正宗原作で新しいアニメを撮るのも一因だろうけど)、プロジェクト・クレノを進める上でも追い風な気がしている。

ブログパーツ

個人的なランキングで堂々一位の電脳コイルを応援しよう!というわけで、さっき、ブログ右側にデンスケ(作中の電脳ペット=実際には存在しないけれど、メガネをかけるとそこにちゃんと見えるバーチャルなAI搭載ペット)のブログパーツを貼り付けた。

XHTMLに準拠したページだと公式なパーツは貼り付けられなかったので、ちょっと細工をした。もしXHTMLに厳密に準拠したページでパーツを貼りたい人がいたら、次のようにしてみるといいと思う。

1. パーツ貼り付け箇所のタグ
<object data="http://www.suntory.co.jp/softdrink/cclemon/blogparts/coil_blogparts_small.swf" id="bPat" type="application/x-shockwave-flash">
<param name="allowScriptAccess" value="always" />
<param name="movie" value="http://www.suntory.co.jp/softdrink/cclemon/blogparts/coil_blogparts_small.swf" />
<param name="scale" value="noscale" />
<param name="salign" value="lt" />
<param name="quality" value="high" />
<param name="wmode" value="transparent" />
<param name="FlashVars" value="test" />
</object>
2. ヘッダなど、パーツ以前に書くJavaScript
<script type="text/javascript" src="http://digitalmuseum.jp/text/replus/images/070919-dennnou_coil.js"></script>

サントリーのデンスケブログパーツのページに載っていたJavaScriptに間違い(document.write() は使えない、関数 del 内で window.onscroll, window.onresize を null にしていない e.t.c.)があったので、embedタグがXHTMLで定義されていないことへの対処とまとめて、新しいJavaScriptのファイルを作ってみた。もちろん、このアドレスから直接 .js ファイルをダウンロードして自分のサイトにアップロードして使ってもらっても大丈夫。

ただ、公式のほうで仕様変更などがあった場合は表示がおかしくなったりするのでご承知置きを。


2007年9月19日の記事を全1件中1件目から計1件表示