RE;COIL (リコイル)メンバーのarc@dmzによる日記
by T.S. Eliot
ここは静かの大地
ここは砂漠の地
屹立する石像たちは
またたきをやめようとする星のもと
静かの王国へ渡りし者の手より
願いを託される
彼方の静かなる王国で
一人目覚めるというのは
我らが優しさに震える
まさにその頃合いで
口付けにあたう唇が
朽ちた石へ祈りを捧げる
そのようなものだろう
This is the dead land
This is cactus land
Here the stone images
Are raised, here they receive
The supplication of a dead man's hand
Under the twinkle of a fading star.
Is it like this
In death's other kingdom
Waking alone
At the hour when we are
Trembling with tenderness
Lips that would kiss
Form prayers to broken stone.
ひとみはここにはない
ここにはひとみはない
この静寂に飲まれゆく星の谷には
我らの廃れた王国の割れた顎のごとき
この虚ろの谷には
最果ての集いの場に
我ら手探りで互いを繋ぎ
そして言葉を交わすことなく
なみなみと満ちた此岸で寄り合う
光は失われる
ひとみがまた再び現われない限り
絶え間なくありつづける星のごとく
静かなる薄明の王国にある
多弁のばらのごとく
それは空虚な者達にとって
望み以上のなにものでもない
The eyes are not here
There are no eyes here
In this valley of dying stars
In this hollow valley
This broken jaw of our lost kingdoms
In this last of meeting places
We grope together
And avoid speech
Gathered on this beach of the tumid river
Sightless, unless
The eyes reappear
As the perpetual star
Multifoliate rose
Of death's twilight kingdom
The hope only
Of empty men.
第1節の示唆的な表現が次の節で綺麗に収束する。
それにしても、英語の詩は難しい。ダンテの神曲を踏まえて書かれている、と言われても日本語圏に生きる者には親しみが沸かない。参考にしたWebサイトをいくつか挙げておく。
2007年11月21日の記事を全1件中1件目から計1件表示
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