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RE;COIL (リコイル)メンバーのarc@dmzによる日記

The Hollow Men (5)

by T.S. Eliot

Section: 1, 2, 3, 4, 5

5

いざ回らん うちわさぼてんの周りを
うちわさぼてん うちわさぼてん
いざ回らん うちわさぼてんの周りを
五時に そう朝の五時に

思い馳せるところと
地に足つくところ
動きゆくかたちと
動きゆくもの
間に落ちるのは影

その王国 汝のものなればなり

考えつくことと
創りだすこと
投げかける思いと
受けとれる答え
間に落ちるのは影

人の生はとても長く

はち切れん思いと
はち切れし衝動
ありえることと
あること
本質と
消失
間に落ちるのは影

その王国 汝のものなればなり

汝のものなればなり
人生は
それ 汝のものなれば

かくて世の終わり来たりぬ
かくて世の終わり来たりぬ
かくて世の終わり来たりぬ
大いなる鳴動でなく 微かなるすすり泣きとともに

Here we go round the prickly pear
Prickly pear prickly pear
Here we go round the prickly pear
At five o'clock in the morning.


Between the idea
And the reality
Between the motion
And the act
Falls the Shadow

For Thine is the Kingdom

Between the conception
And the creation
Between the emotion
And the response
Falls the Shadow

Life is very long

Between the desire
And the spasm
Between the potency
And the existence
Between the essence
And the descent
Falls the Shadow

For Thine is the Kingdom

For Thine is
Life is
For Thine is the

This is the way the world ends
This is the way the world ends
This is the way the world ends
Not with a bang but a whimper.

1-5

これにて「虚ろの人々」完訳。

彼方の静かなる王国へ思いを馳せ、
それでも薄明の王国で地に足をつけている。

誰が知るわけでもない微かな終わりに際し、
すでに空っぽの僕たちには託すほどの願いもない。

ときに此岸のひとみに口付けより温かみを感じられるから、
望みが望み以上の影を落とすのを待っている。


2007年11月22日の記事を全1件中1件目から計1件表示